活用効果
一般的な効果を挙げました。
製品メーカー(発注側)
1) 部品設計者自身が設計完了前にコストを見積れるので、その結果を設計にフィードバックできます。コスト低減 のための再設計を防止できるので開発のスピードアップにつながります。
- 現在の設計でコストターゲットに入りそうか?
- 金型コストは予算内におさまりそうか?
- もっと安くするためにどう設計すべきか?
- 新規設計を取りやめ、既存部品を流用した方が得策か?
2) 製品設計段階で装置全体として、より精度の高い製品全体のコスト把握が可能になります。
3) 最も経済的な込め数(取数)、型仕様を決定し発注できます。
4) 発注先決定のスピードアップが図れます。
5) 設計、生産技術、調達等関連部門間のコミュニケーションツールとして活用することにより、共同作業の促進が図れます。
6) 以上の結果、開発から購買まで含めた開発のスピードアップが図れます。
7) M-COSTという一定のスケールを使い続けることにより、金型の価格動向が把握でき、 コストマネージメントが的確に行えるようになります。値段の絶対額には無関係に x 0.98倍、x 1.05倍などと係数で単純に評価できるようになるからです。
(例) 中国製金型は以前は x 0.3〜0.5倍だったけれど最近は x 0.6倍を超えるものも増えたとか、難しいものになると0.7 倍のものもあるとか・・・)
8) M-COSTを使ううちに成形・金型に関するコストファクターが自然に身についてコスト感覚が養われます。
成形、金型メーカー(受注側)
見積作業が客観的に行えるので見積のバラツキが低減でき、顧客の信頼拡大につながります。M-COSTという一定のスケールを使い続けることにより、特に金型の値付けについては×○○倍だったのが最近は×△△倍だとか、価格動向を係数で定量的に把握でき 価格マネージメントが的確に行えるようになります。
2) 一定の成形・金型のベテランの方にしか担当できなかった見積作業が他の方でもできるようになります。営業担当の方が見積作業を行っていらっしゃる例もあります。また見積担当の人材養成に役立ちます。
3) 見積作業のスピードアップ、省力化が図れます。経済的取数もたちどころに計算します。
* 成形品の見積に関しては、賃率、経費率、プラ材料価格等の値はご自身で現在適用されている数値に置き換えられます。プラ材料価格については見積毎に記入しても構いません。
4) 成形時間、成形機の大きさ、ロット完成に必要な樹脂の量なども計算されるので、実際の生産活動および 生産計画立案の参考値として活用できます。
活用事例
参考のために実際の活用事例を以下に挙げました。
製品メーカー(発注側)
A. 社内でも一部の金型を製作していらっしゃる企業です。原価企画・金型製作両部門でM-COSTが使われています。原価企画部門で見積もった価格が購入価格の基準になります。それ迄時間を要していた金型製作部門の見積額算出の合理化にもたいへん大きな効果を発揮しました。金型を内製するか否かは取引先との価格・納期競合になります。
B. Aと類似しています。大きな違いは金型はすべて外製(一部は子会社)ということと、原価企画部門担当者の役割が広いというだけで基本的にはA と同じです。原価企画部門は設計部門へのアドバイス、価格の折り合いがつかないときには取引先と直接価格交渉も行います。
C. 成形・金型に精通した生産技術部門の担当者が調達部門の依頼を受けて成形品・金型の価格の妥当性を審査なさっています。
D. 製品設計部門および設計/製造支援部門である生産技術部門で活用されている事例です。源流部門である設計部門の活用は更に大きな効果をもたらします。設計しながら現実に近いコスト検証が自分で出来るので結果に基づき設計修正したり、プラ材料を変更したり、成形・金型に関する知識を向上させたり ・・・等々、プラスアルファの効果をもたらします。
E. 組織構成や組織の役割は企業によってそれぞれ違います。上の絵にはありませんが調達部門で活用なさっているケースも当然ながらございます。いずれにせよ活用コンセプトはA〜Dと同様であります。
F. 完成外注のファブレス企業で活用されている事例です。完成品のコスト分析、金型費用の妥当性確認にM-COSTが利用されています。詳細図面がないケースが多いので現物を見ながら見積を行うことになります。したがってある程度ラフな見積にはならざるを得ないものの、それでも十分に役立っております。



成形、金型メーカー(受注側)
A. 最も多いケースです。営業部門から至急見積回答をと多数の図面を渡されたときお困りなのは金型見積担当の方でしょう。金型メーカーさんと打ち合わせている時間的余裕もなかったり。たとえ時間があったとしても受注可能と思われる価格がイメージされていなければなりません。
B. 金型も内製されている企業の事例です。最も合理的な利用形体と思われます。成形品・金型共に営業部門でM-COSTを使って見積を行い見積仕様書に纏め、金型部門および成形部門の審査・承認を得ます。見積仕様書にはM-COSTで計算された基本情報がボタン操作一つで転記されるのでごく短時間に完成させることができます。その他、顧客名や実際に使用される成形機名を選択したり、事情に応じコストを加算したりといったことも迅速に行える仕組みになっています。もちろんこのシート自体を電子的に保存し、再取り込みすることも可能です。


* 本M-COSTは顧客の要望に基づき機能を追加したカスタマイズ仕様であります。また、成形品見積も当ユーザーの設定値(賃率ほか)に合わせ、従来の手計算に一致するようになっております。
C. 金型も内製されている部品メーカーさんの事例です。非常に難しい成形パーツを製作なさっていらっしゃいます。M-COSTで金型の製造コストの妥当性(又はコスト実力)を検証した事例です。パーツ(サブアッセンブリー)の納入先顧客から金型代が高いと度々にわたってクレームを受けため、事実確認のために製造コストを検証したものです。実際の見積回答額(請求額)は不明でありますが、グラフを見て分かるとおり製造コストが高く、コスト低減対策が急務であることが分かりました。

* 上のグラフは当社の成形品・金型価格統計分析ソフトDieAnaで描かせたグラフです。M-COSTで見積もった価格と実際の価格の関係をグラフ化したり、統計数値が計算されます。平均線も自動的に描かれます
D. 金型も内製されているメーカーさんの事例です。M-COSTで見積もった価格(=標準的な市場価格)から原価内訳表に展開し、最終的に社内審査用見積仕様書を作成します。過去の類似品の実績から工程内訳表、原価内訳表をスピーディに作成するとともに、この実績を電子情報として積上げて行くことを目的としております。顧客のご要望に沿って制作しました。

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